筋肉の栄養素となり、理想の体づくりを強力にサポートしてくれるプロテイン。
自分に最適なものを、最適なタイミングで摂取することにより筋トレやダイエットなどを効率よく行うことができます。
しかし、プロテインは種類が豊富な上にブランドも多種多様で選ぶのに困ってしまいがち。
加えて、幅広い価格帯にどれを選んだら正解なのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
当記事では、プロテインの基礎知識から目的別の選び方、摂取すべきタイミングまで解説します。
筋トレやダイエットを目的にプロテインを取り入れたい方は、是非参考にしてください。
・プロテイン選びに迷っている方
・効率よくプロテインを摂取したい方
・自分の目的に合ったプロテインを選びたい方
目次
1.そもそもプロテインとは?
プロテイン(protein)とは日本語でタンパク質を表します。
食品でいうと肉、魚、大豆製品、卵、乳製品などに含まれている栄養素です。
トレーニング中やダイエット中の栄養補給を目的に飲用されています。
プロテインとは、たんぱく質をたっぷり含んだサプリメントです。
1杯で、約15〜25gのたんぱく質を摂ることが可能。(鶏むね肉1枚分に相当)
また、筋トレなどの運動後にプロテインを飲むことで、損傷した体へ素早く栄養を届け、筋肉の成長を促します。
さらにたんぱく質は、筋肉だけでなく髪の毛や爪・肌の栄養素でもあるので、美容効果も望めるでしょう。
運動の有無に関わらず、栄養が偏った食事になりがちな忙しい現代人こそ、プロテインの摂取が必要といえます。
2.プロテインの種類
プロテインの種類は、大きく分けてホエイプロテイン・ソイプロテイン・カゼインプロテインの3種類。どのプロテインを選んでも、たんぱく質含有量は大きく変わりません。
ホエイプロテイン
運動習慣がある人や、効率よく筋肉をつけたい人は、ホエイプロテインを選びましょう。
ホエイプロテインとは、牛乳由来のたんぱく質を摂取できるプロテインのこと。体内への吸収スピードが速く、運動で消費した体へすばやく栄養を送り込むことができるので、とくに運動後の摂取にぴったりです。
しかし、今回おいしさの検証を行ったところ、味の評価はそこそこという結果に。ゴクッと飲みやすいサラサラした喉越しは評価されたものの、多くの商品で「人工的な甘みがする」という意見があがりました。
一方で、なかには甘さ控えめの商品もあったので、運動習慣がある人は下記のホエイプロテインのランキングを参考にしてみてくださいね。
ソイプロテイン
空腹対策で飲むなら、主原料が大豆のソイプロテインがおすすめ。乳糖が配合されていいないため、牛乳でお腹を下しやすい人にぴったりです。
そのうえほかのプロテインと比べて、低カロリーなうえ食物繊維が豊富なので、ダイエット中に飲んでも罪悪感が少ないでしょう。
ただし、体内への吸収スピードが遅いんぶん、しっかり筋肉をつけたい人や運動後の摂取は不向き。運動習慣がない人向けのプロテインといえます。
今回行ったおいしさの検証では、大豆の風味を活かしたフレーバーが好評という結果に。ミルクティー味やきなこ味など、味わえるフレーバーが多いため、初めてプロテインを飲む人でも挑戦しやすいでしょう。
カゼインプロテイン
ストイックに筋トレを頑張っていて、なるべく筋分解を防ぎたい場合は、睡眠30分〜1時間前にカゼインプロテインを摂取するとよいですよ。
カゼインは、牛乳からホエイと脂肪を取り除いたあとの固形成分のことを指し、体内への吸収スピードが穏やかなことが特徴。次の食事までの時間が空く、寝ている間の筋分解を防ぐ効果を期待できます。
ただし味のクセが強いものが多いうえ、乳糖の割合が多いので、牛乳でお腹を下しやすい人は避けたほうがよいでしょう。
一方で、吸収スピードや原材料が異なるほか、味わいにも違いがあるので、飲むタイミングや目的によって使い分けるのもひとつの手。以下の内容では、各プロテインの特徴について紹介します。
プロテインの種類は大きくわけて、動物性のホエイプロテインと植物性のソイプロテインがあります。「ホエイ」とは牛乳に含まれるタンパク質の一種になります。よくヨーグルトの容器を開けると、上澄みに液体があります。これを「ホエイ(乳清)」と言いますが、この「ホエイ」に含まれるタンパク質がホエイプロテインになります。「ホエイ」には他の栄養素として、ミネラルや水溶性ビタミンも含まれています。
身体を強化するのに役立つ必須アミノ酸、BCAAも豊富に含まれおり、吸収がソイプロテインに比べて速いので、可能な限り早く確実に大きくしたい…と願う方にオススメとなっています。
一方のソイプロテインは「ソイ」、つまり大豆から精製されており、アルギニンが豊富に含まれているというメリットから代謝へのサポートが期待できます。ですが、ホエイプロテインに比べて吸収が遅いので、ウェイトを増やさず引き締めたい方にオススメと言えるでしょう。
3.プロテインの選び方
たんぱく質含有率とは、プロテインに含まれているたんぱく質の割合のこと。含有率が高いほど、たっぷりたんぱく質を摂取できるといえます。そのため、最低でもたんぱく質含有率75%の商品を選ぶようにしましょう。
今回検証を行った結果、たんぱく質含有率が高いほど低カロリーである傾向だったうえ、サラサラした喉越しで飲みやすいことが判明。一方で、たんぱく質含有率が低いほどドロドロした喉越しの商品が多く、はじめてプロテインを飲むにはハードルの高い印象を受けました。
検証で取り扱った商品だけでも、ホエイプロテインで65.6〜86.3%、ソイプロテインで49〜90%と、商品によって大きく差があったので、購入前はしっかりチェックする必要があります。本記事のランキングには、たんぱく質の含有率が記載されているので、ぜひ目を通してくださいね。
身体を大きくしたい方は、ホエイプロテインを。身体を引き締めたい方は、ソイプロテインを試していただくことをおすすめします。
また、パウダータイプやタブレット、プロテインバーなど多様なカタチで販売されていますが、効率よくプロテインが摂取でくるということで、パウダータイプが最もポピュラーであり、人気が高いのが現状です。
現在では、甘くて飲みやすいフレイバーが多いので、食事制限中の甘味として楽しむ人も多くなってきているようです。お菓子感覚で手軽に摂取できるプロテインバーも近年人気ですが、タンパク質量がパウダーに比べると少ないタイプが多いため、成分表示でタンパク質量を確認した上で、ご自身の目的に合ったものを選ぶといいでしょう
ダイエット目的の方へ
ダイエットを成功させるためには、しっかりとたんぱく質を摂取しつつ余分なカロリーを摂らないことが大切。そのためにも、プロテインを購入する前には必ずパッケージに記載されている「栄養成分表示」のチェックを忘れずに行いましょう。
3大栄養素の1gあたりのカロリーは、たんぱく質4kcal・脂質9kcal・炭水化物4kcal。プロテインに含まれるたんぱく質は、1杯あたり約15gなので、たんぱく質だけでも60kcalを超えます。
今回、成分評価を行ったところ、炭水化物4kcal以下で脂質2g以下の商品であれば120kcal以内に抑えられるということがわかりました。ダイエット用にプロテインを購入する人にとって、重視すべきポイントです。
4.目的別プロテインおすすめ
当記事では以下のポイントを選考基準にしています。
・栄養の質や主要成分の含有量
・価格
・味
プロテインは栄養価はもちろん、価格や味(継続しやすいか)にも注目しましょう。
味は実際に飲んでみての感想や口コミから判断し、パウダーの水への溶けやすさなども参考までに記載しておきます。
以上を踏まえ、当記事でおすすめしたいプロテインは下記の通りです。
≪本格的なトレーニング目的≫
SAVAS ホエイプロテイン100
ドラッグストアやコンビニでも見かけるサプリメントブランドであるSVASの「ホエイプロテイン100」は、体づくりに欠かせないビタミンを配合し、溶けやすさを追求したと謳うホエイプロテインです。普通のアイスココアのように飲めます。普通にうまい。
個人的には牛乳で飲むと味が濃厚すぎるので、水で飲むほうが好きです。
たんぱく質含有率は、70%とやや物足りない数値ですが、1杯あたりのエネルギー量が83kcal、脂質が1.5gと控えめな配合量なので、摂取カロリーを抑えたいダイエット中の人におすすめ。
普段プロテインを飲んでいる人から、これから飲み始めようとしている人にもおすすめしたいベストバイ・ホエイプロテインです。
≪ダイエット目的≫
SAVAS アスリート ウェイトダウン
明治の「SAVAS アスリート ウエイトダウン」は、ビタミン・ミネラルのほか、ガルシニアエキスを配合しているソイプロテイン。
たんぱく質含有率80%と、たっぷりたんぱく質が配合されています。そのうえ炭水化物と脂質は抑えられているため、ストイックにダイエットをしたい人にぴったり。
個人的には低脂肪牛乳で溶かして飲むと、飲むヨーグルトの感覚でゴクゴク飲めます。
カルシウムもついでに補給できますしおすすめです。
成分・おいしさ・コストのバランスがよく、ダイエット中の強い味方になるベストバイ・ダイエットプロテインです。
おまけ.プロテインを摂取するベストなタイミングは?
プロテインは運動後30分以内の摂取が最も効果的で、研究によってもその結果が報告されています。
特に筋トレ後の30分間は、一部の間では『ゴールデンタイム』と呼ばれています。
※最近では、タンパク質合成が24時間継続することを踏まえると、「トレーニング後のタイミングに固執する必要はないのでは?」という意見もあります。
また、筋トレに関する最も効果的なプロテイン摂取タイミングとして、トレーニング前にプロテインを摂取するのがベストという研究結果も報告されています。
つまりは、トレーニング後の30分~1時間以内にプロテインを飲めない状況であったとしても、それはそれで問題ないということにですね。
トレーニングなどの後には、その分の栄養を摂取しなければもったいないということです。
私は、『ゴールデンタイム』信者ですが(笑)